映画への出資のお願い

第56回ベルリン国際映画祭“フォーラム”部門正式出品作品
ぼくらはもう帰れない
WE CAN’T GO HOME AGAIN

http://homepage.mac.com/conductor71/iMovieTheater8.html
http://www.nn.iij4u.or.jp/~j-hirato/Jpn_intro.pdf

「夢を追う」ってどんなこと?
「自分らしさ」ってなに?
「つながっていたい」ってどんな気持ち?
…俺たちいったいどこへ行く?

東京、21世紀初頭。交わるはずのない人生が、なぜか交錯して…

 「新人類」と呼ばれた世代もそろそろ40代、「無気力・無関心」から「引きこもり」「ニート・フリーター世代」に至るまで、“現代日本の若者”を語るさまざまな流行語が、キーワードのように生まれては消えて行った。だがそんな言葉で分かった気分になっているだけで、我々は自分たちのこともそれ以降の世代も、「理解する」ことはおろか、ろくに見もしないで来たのではないか?

 “現代日本の若者”について、知った風に論評のふりをして語る前に、まず「よく見る」ことから出発しようとする映画。だから脚本も、こちらから押し付けるストーリーもない。ノン=プロフェッショナルの、これが演技初体験という若者ばかりの出演者たちが持ち込んだストーリー、そのなかにいる彼ら自身の分身である人物を出会わせ、ぶつけ合い、東京という世界有数の都市の現実のなかに放り込み、その集団即興のごちゃまぜの中から生まれる出来事から見えるかも知れないなにかを、映像としてきちんと捉える。なにかを「説明する」=一方的な解釈を押し付けるのではなく、あたかも監視カメラのように、まずなによりもじっと見つめること。

 7ヶ月に及ぶ撮影期間で偶然と必然のなかから生まれた映像を、1年近くかけて編集・構成し、今までの日本映画にはないリアリティを孕むことになった映画が、まもなく完成する。

世界三大映画祭のひとつベルリン国際映画祭のなかでも、世代も国境も超えた新しい映画の発見をモットーとするラディカルさで注目を集めるセクション「フォーラム International Forum of New Cinema」の主催者を驚嘆させ、圧倒的な支持を持って正式出品作に選ばれた、現代日本の等身大の、ユニークな肖像。
主人公たち…
関口マオ(鳥井真央)…映画書が専門の出版社で働く若き編集者…は自分の夢見て来た仕事をやってるはずが、仕事にも知識にもぜんぜん自身が持てない。取引先の印刷会社の、やたら映画に詳しい営業マンと付き合い始めるが…
霜田アツシ(霜田敦史)…家のなかに引きこもる代わりに、街を歩き回ってはそこかしこで自分の顔をポラロイド・カメラでひたすら撮り続ける青年。
くるみ(高沢くるみ)…父親に虐待された記憶を背負って家を飛び出し、東京でSMの「女王様」として生き抜こうとしている女の子。仕事場での“源氏名”は「サツキ」。最近は同郷の大学院生のマサトと会うのが数少ない安らぎ。
香取ユウシン(香取勇進)…「映画界に入る」ことを夢見て、映画書が専門の出版社のアルバイトに精を出す大学生。デートにいつも遅刻する同世代のカノジョにややうんざり。
ストーカー(山田哲弥)…ひと昔前の言葉でいえば「一途な片想い」? マオが行く先々に出没しては、彼女の後をつけ始める。

…そして、1300万の日本中、世界中から集まって来た人々が暮すカオティックな都市、東京それ自体が、ひとりの主人公。

原案:山田哲弥、鳥井真央、山内一宏、霜田敦史、加藤あや、黒田由布
音楽:ジーモン・シュトックハウゼン
音響監督:久保田幸雄
監督・撮影・編集:藤原敏史

* 確信犯的に“行き当たりばったり”な手法の関係上、これまで超低予算のビデオ撮影で製作を進めて来ましたが、来年2月のベルリン国際映画祭での栄えあるワールド・プレミア(正直なところ、作っている側がいちばん驚いております)が決まり、今後日本国内だけでなく世界中で一人でも多くの人に見て頂くために、35ミリ版での完成を考えています。ただまったくの自主製作のため、ビデオからフィルムに起こすためにかかる予算を確保せねばならず、心ある方々のご協力をお願いしております。

* いわゆる普通の劇映画のスタイルをまったくとっていないため、正直マニアックな観客向けになってしまうかも知れないと思いきや、ことさら映画に強い関心があるわけではない人々からも、世代を超えて驚くほど強い共感や支持を得ています。これはやはりフィルムにして、より多くの皆さんにご覧頂く意味があるのではないか、と…

「こういう人物やテーマを扱った映画が今までなかったわけではない。しかしその見方、提示の仕方がまったく違う。登場人物たちは誰もが欠点や限界をさらけ出しながらも、最終的にはその一人一人がみんな好きになった。次回の映画祭で自分が心から支持できる映画を上映できるのは大きな喜びだ」
――クリストフ・テーヘヒテ、ベルリン国際映画祭フォーラム部門ディレクター

「物語の展開するカジュアルなやり方とユーモアが大好きだ。恋人どうしが朝起きて、男が女を朝食に誘うシーンでは、僕もいっしょについて行きたいと思ったほどだ! すべての人物が適確に浮かび上がり、そのいずれもが心に響く。カメラワークが圧倒的に素晴らしく、ある構図のままシーンの終わりまでじっと記録するその態度は、“人間観察”とはなにかを即座に理解させてくれる。デジタル映画テクノロジーの素晴らしい使い方だ。この映画はベルリン映画祭で大成功を納めるに違いない」
――アトム・エゴヤン、映画監督(カナダ)

「テレビの小さな画面で見るには少々辛いところもあるが、独特のカメラワークは素晴らしく、演出はシャープで生気に満ちている。ところどころおもわず爆笑してしまう。ただリアルな若者の姿を描いているだけでなく、創造をめぐる寓話でもある」
――ベルトラン・タヴェルニエ、映画監督(フランス)

「街の撮り方が素晴らしい。視覚的なカオスと、コミュニケーションをとれない人々。この映画の描く東京の人間関係は痛切で、ときにゾッとさせられる」
――マリー=ジョゼ・サンセルム、脚本家(フランス)

「この映画のカメラは容赦なく人間たちの無理解、過ちさえも映し出しながら、そのまなざしは分け隔てなく優しさにあふれている」
――アレクサンドル・クルーゲ、作家、映画作家(ドイツ)

「大変な自由をもって作られたと感じさせるそのやり方が、登場人物に対する驚くべき接近感と、この映画独特の香気とも言うべきなにかを発散する。そのなにかが映画の立場、そして我々の観客としての立場を問い直し、そのことがこの映画の大変に緻密な構造を浮かび上がらせる。これは映画において大変に難しいことだ。ラーズ・フォン・トリアーも『イディオッツ』でこれに到達している。これを見てもう一度東京に行きたくなった。この映画が日本の文化の長所も矛盾も、決してやり過ぎになることなしに映し出しているからだ。この登場人物たちとおしゃべりしてさらに彼らを知りたい、いっしょにもっと時を過ごしたいという気にさせられた」
――ニコラ・ブラン、プロデューサー(フランス)

「とても美しく、妥協がなく、心動かされる。誰も死なない映画なのに、『自殺』という言葉が頭をよぎるのはなぜだろう?」
――ロリーナ・ニクラス、舞踊評論家(フランス、アメリカ)

「いやー、なんか大変でした。いろいろ考えちゃって。まず恐怖映画だなと(笑)。とんでもなくキレイに東京を撮ってるところが恐怖です。東京生まれの東京育ちがいちばん恐怖を感じるのではないかと思いました。『よく考えたら、狂ったところで生まれ育ってきたな』と。もうひとつ、この映画を見て感じたのが、ものっすごい安堵感です。恐怖感と安堵感。それはそのまま、東京に生きて日々感じてる等身大の自分の感情であって、だからこの映画を見てると自分自身と対話してるような、やけにリアルな、生々しい東京が迫ってきてるカンジがして圧倒的でした」
――20代、女性

「結構イタかった(爆)。『これ昔の自分じゃん(爆)』『これは今のあたしにもある』って。最後のシーンについては聞きたいこともあるし。希望になるのか、絶望になるのか、私は希望にかけてます。」
――30代前半、女性

「いるいる! こういう人!」
――20代前半、男性

「特に編集者の女性と女王様をしていた女性は、個性的でひっぱります。何気ない電話の内容から彼女たちの世界が、東京に出てきてなんとか生きていこう、いかねばならぬ状況が、見えてくると思いました」
――40代、女性

カンパ、出資募集中!

 なんとかベルリン国際映画祭までに作品をフィルムで完成させるため(ビデオのままの小品では無視される可能性もあり、また映写効果としてもあまりよく見えないので)、急遽出資して頂ける方、およびご寄付・カンパを募集いたします。

・ 出資は50万以上、映画のクレジットにプロデューサーとしてお名前を出させて頂き(法人の場合は共同製作会社のひとつとして)、完成後は著作権の一部を保有して頂き、もし収益が上がった場合には出資額の全体総予算(実費+スタッフ、出演者の人件費)に占める割合に応分のパーセンテージを配分します(具体的には交渉の上、契約書を取り交わさせて下さい)。

・ カンパは一口5万以上で、感謝の気持ちを込めてエンドクレジットにお名前を出させて頂きます。


振込先:

募集主体(任意団体):羅針盤映画 Compass Films

振込先口座:東京三菱銀行 高田馬場支店(店番053)
      普通預金口座番号 2024687
      ラシンバンエイガコンパスフィルムズ (代表:フジワラトシフミ)


どうぞよろしくお願いいたします。


羅針盤映画 Compass Films 代表・映画監督
藤原敏史

9・11開票速報を100倍楽しむイベント実行委員会
はじめに
 選挙を身近に楽しく感じるイベントを松本で開催します。
 若者の政治離れが叫ばれている昨今ですが、スポーツバーでサッカーを観戦するように、選挙開票速報を楽しみたいと思います。

開催趣旨文
 日本と世界のこれから、自分たちの未来を決定する、9.11総選挙の開票速報番組、全チャンネルを見ながら、 解説者を交えて、分かりやすく解説するイベントです。
 深刻な問題だからこそ、「楽しく」を基本にしたいと思います。 政治の専門家よりも、投票に行ったことない人大歓迎!!
 4年(以内)に1度のお祭り。 命懸けの人間ドラマ。 勝ち負け(敗者復活)あり。政権交代は?年金、景気、郵政、憲法? 新党「国民」「大地」「日本」「??」は?
自民党はぶっ壊れるのか? 民主党政権交代できるのか? 公明党は全員当選するのか? 共産党はたしかな野党になれるのか? 社民党は生き残れるのか?
 無所属は? あの人は? 投票率は?

概要
会場:HOT LAB. 松本市中央1-5-4 第一ビル2F TEL(0263)39-1677
時間:18時開始〜開票終了まで
入場料:無料

司会進行とトークゲスト
川田龍平松本大学非常勤講師/実行委員会共同代表
寺平シュウコウ:箕輪町議/実行委員会共同代表
春日匠:京都大学大学院文化人類学教室
吉田政隆:信州大学大学院地域社会イニシアティブ・コース/実行委員会事務局長
他にも楽しいゲストを要請中

主催
9・11開票速報を100倍楽しむイベント実行委員会